SUNバディの皆さんこんにちは！
今回は、先日ラブリンからも紹介した『サニープリンセス』について、開発を手掛けたサントリーフラワーズのトモチンに、誕生までの秘話を語っていただきましたので皆さまにお届けします！

とても貴重なお話しが盛りだくさんです。ぜひ最後までご覧くださいね！

トモチンによるサニープリンセスの誕生秘話

皆さまこんにちは。
サントリーフラワーズ育種担当の友松です。YouTubeでは「トモチン」として出演しております🎥
今回は皆さんに24年新品種『サニープリンセス』の誕生秘話や商品化への想いをお伝えいたします！

サニープリンセスの特徴

サニープリンセスは淡いブルー、ピンク、ホワイトの花色ラインナップの八重のニチニチソウです。八重の美しさ、夏場の満開感は他の品種にはない特徴です。
植え付け後の生育の速さも感じられるお花で、ぜひ皆さんに楽しんでいただきたいという思いで開発しました🌸

良いものを届けたいという想い

八重のニチニチソウというコンセプトは、実は、2018年まで『ソワレ』というブランド名で販売していました。実際に育ててくださった方から「豪華」、「珍しくてきれい！」というお声をいただいたり、アメリカの展示会で上位入賞をするなど、高い評価を頂いておりました。

しかし八重のニチニチソウは「葉がよじれやすい」、「分枝しにくい」などマイナスな特徴があり、2018年を持って販売終了となってしまいました。
せっかく皆さまの評価を頂いていたお花が、終売することは担当としては悔しい思いがありました。「まだ見ぬもの」を生み出すことはとても難しい仕事ですが、育種担当としてさらに良いものを生み出し、皆さんのもとに届けたい！という一心で「見栄えの改良」を目標に『サニープリンセス』の開発に着手しました。

たくさんの試行錯誤を経て誕生！

どうしたら葉のよじれ、分枝を良くできるかを考えた際、専門的な話になりますが、お花の「八重咲き」と「葉のよじれ」を切り離すことは難しいという認識がありました。
そのため、いかに葉のよじれが目立たず、分枝の多い八重のニチニチソウ作るかということだけを考えました。
「葉を細くする」、「小さくして葉っぱを目立たなくする」ための育種親の選抜、交配、優良個体の選抜など、それぞれの過程を今一度見直し、試行錯誤しました。
その中で、例えば「葉を小さくする」という狙いは達成できても、バランスが悪くなり、美しさもなくなってしまったり、「葉を細くする」という改善に対しても葉が細すぎることで、よじれてストローのようになり見栄えが悪くなってしまうなど、理想とした品種は簡単にはできず「まだ諦めていないのか」と言われたこともありました。

そんな中、保有していた遺伝資源(遺伝の基となる素材)を試作していたところ、非常に分枝が良く、葉の細さと長さの均等がとれた一重の素材があり、これを使えば追い求めていた八重になるはず、という素材を見つけました。

今思うと、それまでの失敗はこの素材の分枝と葉の形という繊細なバランスを見出すことに活きたと思っています。そこから一世代、二世代と交配と選抜を繰り返し、私が目指していた葉のよじれにくい、分枝の良い八重の花『サニープリンセス』が誕生しました！

ここまでたどり着くのに、6年の月日がかかりました。6年間の試行錯誤の中で、何万という株の中から残った1%から特別に優れたものこそがサニープリンセスです。

そんな『サニープリンセス』をこの手で生み出し、そして皆さんのもとにお届けできることは開発担当者としてこれ以上ない喜びです！
 

皆さまのご自宅でぜひ体感してください！

『サニープリンセス』は希少な八重のニチニチソウというだけなく、葉のよじれが少なくて分枝が良く、簡単に大きくきれいに育てることができるサントリーフラワーズにしかないお花となっています。

夏の暑さがこれまで以上に過酷になる中、春から晩夏のお庭、ベランダを彩る花になると思っています。
ぜひ3色ともお迎えいただき、皆さんのお庭で楽しんでいる様子をSUNSUNガーデンに投稿していただけると開発担当の私としても、とっても嬉しいです。楽しみにしています！
今後も新色など続々と仕込んでいますのでぜひご期待下さい！

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以上、サニープリンセスの誕生ストーリーでした！
サニープリンセスの誕生までには相当な苦労があったようですね。素晴らしいニチニチソウを皆さまに届けたいという熱い想いもとても伝わってきました✨
皆さまのお家にもぜひお迎えいただいて、トモチンが込めた想いを想像しながら大切に育てていただけると嬉しいです🌱
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