みなさん、こんにちは😊
今回も、サントリーフラワーズで長年、育種・開発や生産に携わり、現在も第一線で仕事をしている
ベテラン社員による特別な読みものをお届けします。
タイトルは
「大切な花をウイルスから守るには?」
です。
お花を育てるなかで不安のタネとなるウイルスのお話です🌿
「大切な花をウイルスから守るには?」
大事に育てている花に元気がなくなると心配になりますね。
この原稿を書いているのは8月ですが、暑い日が続いたり、大雨が降ったりと植物にとっては過酷な環境が続いています。
こうした場合は、潅水の頻度を調整したり、日陰へ鉢を移動したりすることで乗り切れることもあります。
しかし、病気は発生の予測が難しく、一度発生すると回復までに時間がかかります。
なかでも、植物ウイルス病は厄介です。
植物ウイルス病には有効な治療法がなく、一度感染すると回復は難しいため、感染株は早期に処分することが一般的です。
したがって、なによりも「発生させない予防」が重要な対応となります。
今回は植物ウイルスの感染経路と予防法について確認してみましょう。
【病気の原因】
植物は細胞壁によって外部からの侵入に対する防御力を高めています。そして、植物に感染するウイルスは、自ら細胞壁を壊して侵入することができません。このことは、大切な花や植物をウイルス病から守るための重要なヒントになります。
ここで、植物に感染するウイルスについて整理をすると、次の通りとなります。
・植物ウイルスは自力で細胞壁を突破することができない。
・傷口や昆虫による吸汁痕などから細胞内へ侵入する。
・一度細胞内に侵入すると細胞内で増殖し、ウイルス病を引き起こす。
【感染経路と予防法】
では、自ら細胞壁を壊すことのできない植物ウイルスは、どのように植物へ侵入するのでしょうか。
主な感染経路は大きく分けて2つあります。それぞれ、予防法と合わせて確認していきましょう。
① 人の作業による感染
人がハサミや手を使って、ピンチや切り戻し、花がら摘み等を行う際、植物に傷ができます。このとき、ウイルスの付着した手やハサミで作業を行うと、その傷口からウイルスが侵入することがあります。
予防法:ハサミや手を清潔な状態にしてから作業を行いましょう。また、園芸作業の前後には手洗いを徹底し、ハサミを1株の作業が終わるたびに消毒することで、感染を予防できます。
② 昆虫による感染
アブラムシやアザミウマ(スリップス)などの口針(こうしん)を持つ昆虫は、植物の組織に口針を差し込んで汁液を吸います。その際に昆虫が保有しているウイルスを植物へ運び、感染が成立することがあります。
予防法:特に、口針を持つ昆虫を植物に近づけないことが重要です。これらの昆虫の発生初期から防除を行い、昆虫の密度を低く保つことが予防につながります。
この2つの対策を行うことで、ウイルスが植物体内へ侵入する機会を大きく減らすことができます。
なお、ウイルスによって主な感染経路は異なります。
TMV(タバコモザイクウイルス)
→主に手やハサミなどの接触によって感染する
CMV(キュウリモザイクウイルス)
→主にアブラムシによって媒介される
INSV(インパチエンスネクロティックスポットウイルス)
→主にアザミウマによって媒介される
園芸植物で発生する代表的なウイルス病は、このように感染経路を知ることで予防方法が見えてきます。
【予防法まとめ】
植物ウイルスの感染原因が分かれば対策は明確です。
・園芸作業の前後には石けんで手をよく洗う
・ハサミなどの道具は定期的に消毒する
・アブラムシやアザミウマを防除する。必要に応じて殺虫剤や殺虫粒剤を利用する
ハサミの消毒には、市販の園芸用ハサミ消毒剤や消毒用アルコールを利用する方法があります。
土壌への殺虫粒剤の施用も、アブラムシやアザミウマの発生抑制に役立ちます。
【症例】
最後に、園芸植物に代表的な上記のウイルス3種類の発症の特徴をまとめて表にしてみました。

また、写真も添付しました。TMVとCMVはペチュニアでの発症、INSVはロベリアの発症例です。
・(写真1)TMV 葉モザイク および委縮

・(写真2)TMV 花異常

・(写真3)CMV 葉モザイク

・(写真4)INSV 葉の異常、枯れ込み

植物ウイルスの発症の状況は植物や時期によっても変化します。
気になる症状が見られた場合は、上記の情報を参考にしていただくほか、インターネット検索で植物名やウイルス名を調べ、症例写真と比較・確認してみてください。
予防(手・ハサミなどの消毒、害虫発生防止)と病気の早期発見と早期対応(廃棄)が、大切な花や植物を守る第一歩です。
みなさん、いかがでしたか?😊
普段何気なく行っている花がら摘みや切り戻しも、ほんの少しの「ひと手間」で、大切なお花をウイルスから守ることができます🌿
ぜひ今日から、清潔に保ったハサミと手で、お花のお世話を楽しんでくださいね。
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投稿を表示ウイルス病感染について詳しく教えていただきすごく勉強になりました
ありがとうございます😊
今年は初めてウイルス病に感染🦠
いくつものお花を廃棄することになってしまいました😢
ハサミだけはひとつずつ消毒していましたが手袋や手はその都度は洗っておらず花殻摘みも素手で連続してやっていました😂
大事なお花の為にこれからしっかり対策していきたいと思います🧑🌾✨
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投稿を表示チューリップの花びらが斑入り道できれいに見えるけど、ウイルスだよねー
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投稿を表示有益な情報ありがとうございました😊
ウイルスのタイプ別に
媒介する害虫や感染経路、まず見る場所が異なるというのを
初めて知りました😳
こんなに簡潔に分かりやすくまとめてあるウイルスの記事は
あまり見かけないので
永久保存版です✨
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投稿を表示ついつい疎かになりがちな園芸道具や
植物の周りを清潔に保つ事❣️
人も清潔さを保てず、免疫力が落ちると病気に感染しやすくなります。一緒ですね💡とても勉強になりました📚
連日、雨だからと言ってずっと放ったらかしではなく、株元にたまった枯葉は取り除くなど、ほんの小さい事ですが、するように心がけています😌
秋雨前線が通過し、早く本格的なガーデニングシーズンが来るといいですね👩🌾
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投稿を表示こんばんは
とても読み応え有るのでこのシリーズ好きです🌱
ハサミの消毒はよく言いますが、手とグローブなど気にしてませんでした。
ちょっと改めたいと思います。
私は知識ある社員さん達が試験場ではなく私達と同じ様に家での育て方など非常に興味あります。
他社ですがインスタ内で切り戻しなどして枯れたのも紹介するメーカー有ります。
ちょっと言い方悪いですけどメーカーの人でもそうなんだと安心します。
もちろん参考になる事も沢山ですけど。
社員さん達の植え付けから満開になるまでとか観察日記の様に見てみたいですね🤭
次回も楽しみにしております🌱
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投稿を表示大変勉強になりました
ハサミは消毒しなければならないと言うのは知っていてやっていましたが
手は一鉢一鉢で洗っていませんでした
手袋をはめていたら手袋ごと洗わないと行けないんですね
ウィルス予防なかなか大変ですね😅
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投稿を表示とても勉強になりました!
今年サントリーフラワーズの苗ではないですが、1鉢病気になってしまいました😿
おそらくCMV・アブラムシ媒介かと思います。
大切に育てている鉢だと、判断と踏ん切りがつきにくいです…
しかし不安に思ったとき、悩んだとき…今回の記事をまた読み直して良い園芸ライフを送れるようにしたいです(*^^)v
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投稿を表示ウイルスの防止、むつかしいですね。アブラムシも、突然大量発生するし、こまめに見回るのがいいのですかね。
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投稿を表示今年初めてウイルス病を経験しました😔
特に「ウイルスによる感染経路」の部分を読んで、私の場合、花がら摘みで感染を広げてしまったんだなと、改めて実感😔
ハサミの消毒をしても、手の消毒はせずに次々に花がら摘みをしていたので、我が家のペチュニアのほとんどが感染してしまいました😓💦
実は、こまめに花がらを摘むのが好きでして😂💦(レアな人⁉️😂)、それが大感染を引き起こしてしまったので、これからは十分気をつけていきたいです🪴
ウイルス病を自分で調べたりしましたが、今回のこのお話は自分が調べたことがまとまっていて、このお話を読めばウイルス病対策はバッチリだと思います‼️
保存版ですね✨✨✨
とってもためになるお話を聞くことができて有り難かったです‼️
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投稿を表示勉強になりました